実戦ハンドボールＱ&Ａ
Ⅳディフェンスの技術４-１
オーバーシフトをして守るというのはどういうことですか？
防御場面で、一方の方向を抜かれたら致命傷になるが、逆の方向ならディフェンスのフォローがいたり、シュート角度がないので比較的安全だということがあります。そういう時、相手とゴールを結ぶ線より抜かれたくない方向に位置をずらして構えて防御することがあります。
オーバーシフトして守るとはそのことをいっています。次の写真はその例です。右に抜かれると、シュートかポストへのプレーができるので、防御者はゴールを結ぶ線より右の方向に位置をずらせて守り、左の方向へ抜きやすい場面を作って左に抜かせています。
その際注意すべきことは、足の位置です（図1）。
抜かれたくない方向の足を前に出し、半身の構えを作ります。この体勢では、オフェンスは、右に抜きやすく、ディフェンスは、右に動きやすい体勢ですので、完全に抜かれることは、ないわけです。位置をずらして守っても、足が平行では、オフェンスにとっては、左右どちらでも抜ける体勢になり、またディフェンスも、動作が機敏にできないので不利となります。
（大西）